隙間時間で働く事も可能なホームヘルパー(訪問介護員)は、利用者のお宅へ出向き、さまざまなサポートを行う介護職です。
訪問介護員は高齢化にともない、年々需要が高っています。
そこで
✔ 資格はいるの?
✔ どんな資格なの?
✔ どうやって資格取得するの?
✔ 副業にできるの?
こんな疑問にお答えしていきますね。
最初に言っちゃうと、割と自由がきく働き方なので副業には最適!
訪問介護員になるには資格が必要?副業にできる?
訪問介護員になるには資格が必要?
ホームヘルパーの正式名称は「訪問介護員」です。
転職を経験したことのある方なら、その求人数の多さを目にした事もあるかもしれません。
週1回1時間からOK!などの内容に興味を持つ方もいらっしゃるでしょう。
ですが、誰でもすぐにできるものではなく資格が必要になります。
会社帰りにできちゃいそう!副業にいいかも!って思ったけど・・・
資格がいるなら無理だ~!
こんな風に諦めてしまう方もいるかもしれません。
ですが、資格さえ取得してしまえば隙間時間でも稼ぐ事ができる魅力的な職種です。
なお、訪問介護ではなく施設で就業するなら、経験も資格も必要ない場合もあります。
副業として働けるの?
何とか資格が取れたとしても1人で他人の家に行くんだよね?
責任は伴うし気軽に副業にできるものなの?
と考えるかもしれませんね。
ですが、必要以上に重く考える必要はありません。
高齢者のお世話にはもちろん責任を伴いますが、そのために勉強して資格を取得した人にしかできない仕事なのですから。
慣れないうちは大変かもしれませんが、経験を積むたびに落ち着いて仕事に取り組めるようになります。
慣れてしまえば、自分のライフスタイルに合わせて仕事時間を選べるので、副業にはピッタリです。
わたしも副業として訪問介護をしていた時期がありますが、資格を取っておいて良かったと思いましたよ。隙間時間に働けるのはもちろんですが、年齢を重ねても仕事に困ることはありませんから。なかには時給2,000円を超えるものもありました。深夜の業務ですけどね。
資格取得で60代になっても働ける
こちらは介護労働安定センターの平成29年度介護労働実態調査です。
【出典】(公財)介護労働安定センター「平成29年度介護労働実態調査」
上記の調査で、訪問介護員は50代60代が多いのがわかります。
家事や人生経験豊かな年代だからこそ、求められる年齢層なのでしょう。
また、お世話される側も年齢が近いと安心できるという側面もあるかもしれませんね。
60代になっても使える資格だから取っておいて損はありませんよ。
訪問介護員を目指すならまず「介護職員初任者研修」
いずれ訪問介護だけしたいって場合は、どの資格をとればいいの?
色々あってわかりにくいなぁ・・・
介護職にどっぷりつかるのではなく、あくまでも副業として訪問介護だけしたいかたもいるでしょう。介護業界には公的な資格から国家資格まで、さまざまな資格があります。
訪問介護をするための資格がほしいのでしたら「介護職員初任者研修」の修了資格です。
他にも訪問介護員として働ける資格はあるのですが、これから始めるのであればまずは介護職員初任者研修です。では、介護職員初任者研修とその他の資格についても説明していきます。
勉強を始めてみると、自分に合ってて本業になったなんてこともあるかもしれませんからね。
訪問介護員になるために必要な資格・副業にもピッタリ!
特別養護老人ホームや介護老人保健施設なら、資格がなくても先輩職員の指導のもと介護を行うことができます。
ですが訪問介護員の場合は基本的に利用者と1対1なので、知識や技術をもっていない状態での仕事は困難です。
ここからは訪問介護員に必要な資格と取得方法を解説します。
訪問介護員に必要な資格
訪問介護員は、近くに教えてくれる人がいるわけでもなく、いざと言う時の対応も1人でしなけれ
ばなりません。専門知識がないと自分自身も利用者も不安です。
そのため、以下の4つの中のいずれかの資格が必要です。
・生活援助従事者研修
・介護職員初任者研修
・介護職員実務者研修
・介護福祉士
この4つの資格の中で「生活援助従事者研修」は訪問介護員の人員不足対策の為2018年に新設さ
れた公的資格で、最も取得しやすいものです。
ですが、他の3つの資格に比べ仕事内容に制限があります。
また、新設されたばかりの資格のため、資格取得を実施しているスクールが少ないのが現状です。
新しくできた資格ってこともあるけど、せっかく勉強するなら仕事を制限される生活援助従事者研修を選択する人が少ないのかもしれないですね。
では、仕事の制限とはどういう事なのでしょうか?
訪問介護員の資格・仕事内容の違い
制限って・・仕事内容がどのくらい違うの?
訪問介護員の仕事内容はおおまかに「生活援助」と「身体介護」に分かれており、介護職員初任者研修の資格を取得すると、どちらも行えます。
(一部行えない身体介護もあります。)
生活援助
- 食事の調理
- 掃除、整頓
- ベッドメイク、シーツ交換
- 洗濯、乾燥
- 買い物代行
利用者に対しての家事全般。
ただし、利用者家族の食事の準備
や庭の掃除、窓ふきなど利用者のサポートに当たらない家事は除く。
身体介護
- 食事介助
- 服薬介助
- 着替介助
- 歩行介助
- 車いすなどへの移乗の介助
- 入浴介助
- 排せつ介助
利用者の身体に触れる介護全般。
体位変換や清拭なども含まれる。
上記のように利用者の身体に直接触れる「身体介護」は、利用者の安全に直結するため、一定以上の知識が必要なのは頷けますよね。
それぞれの資格で行える仕事内容は次の通りです。
資格 | 仕事内容 |
生活援助従事者研修 | 生活援助 |
介護職員初任者研修 | 生活援助・身体介護 |
介護職員実務者研修 | 生活援助・身体介護 |
介護福祉士 | 生活援助・身体介護 |
生活援助従事者研修は家事のお手伝いです。
介護職員初任者研修を受けて初めて訪問介護ができます。
生活援助従事者研修
生活援助従事者研修修了者の仕事は「生活援助」に限られます。
「生活援助」だけをやりたい!という方にはいいかもしれませんね。
まだ新しい資格なのでスクールでやっている所も少ないですが、各自治体で実施している場合があるようなので問い合わせてみましょう。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修の修了資格は、介護職の登竜門ともいえる資格です。
介護の基本的な知識を学ぶことができるため、介護職を目指す多くのかたが最初に学習します。
この資格を取得すると、「生活援助」「身体介護」ともにできるので、ほとんどの業務を行う事ができます。
副業として訪問介護をしたい方はこれを取ればOKです。
介護職員実務者研修
介護職員初任者研修資格の上位資格で、さらに高度な知識と技術を習得できます。
この研修終了資格は介護福祉士試験の受験要件の1つでもあるので、介護業界でキャリアを積むために必須です。
この資格で「サービス提供責任者」として働く事もできます。
介護福祉士
「介護福祉士」は介護業界唯一の国家資格。
介護現場のプロとして、多くの知識と介護技術を所持する証となる資格です。
「サービス提供責任者」はもちろん現場のリーダーとして他職員の指導や、利用者家族の相談対応
なども行います。
介護福祉士は介護職を極めたい方がまずは取得する資格です。
これから訪問介護員を始めるために資格取得を目指すのでしたら、まずは「介護職員初任者研修」を取得しましょう。
「介護職員初任者研修」取得できるかな?
学生時代以降勉強とかしてないし・・・
介護職の基本的な部分からの学習ができるので理解しやすいです。
ほとんどの方はある程度真面目に勉強すれば合格できます。
資格を取得すれば「生活援助」「身体介護」共に行えるので、仕事をするなかで様々な経験ができます。
「身体介護」は「生活援助」に比べ知識と技術が必要なため、1時間あたりの時給は高く設定されている事業所がほとんどです。時給の違いはやりがいにも繋がりますよね。
実際に訪問介護員を経験してみて、介護の仕事が性に合っていると思うこともあるかもしれません。
介護は絶対無理って思ってたけど、案外向いてたみたいって人もいますよ。
そうしたら「実務者研修」→「介護福祉士」と上位資格を目指してみてはどうでしょう。
介護福祉士資格を取得すると、さらに時給が上がります。
※介護福祉士試験を受験するにはいくつか条件があります。
訪問介護員として働く為の資格取得方法
資格を取得する為には多くの場合、費用と一定期間の勉強が必要になりますが、学歴、経験などは
一切関係なく誰でも挑戦できます。
各資格の学習時間が次の通りです。
資格名 | 学習内容 |
生活援助従事者研修 | 59時間の講義受講・修了試験あり |
介護職員初任者研修 | 130時間の講義受講・終了後試験あり |
介護職員実務者研修 | 450時間の講義受講・場所によって試験あり |
介護福祉士 | 3年以上の経験+その他条件あり・試験あり |
けっこう時間かかりそう・・・
働きながら取得できるのかな?
多くの方は働きながら学習して、資格を取得します。
それでは、どんな取得方法があるのか見ていきましょう。
スクールに通って資格取得する
現在、他業種で働きながら資格取得をお考えの方もいらっしゃるでしょう。
そんな方は、スクールに入って資格取得を目指しましょう。
夜間や休日を使っての学習になるので、一定期間は大変です。
ですが、資格を取得してしまえば介護職員として自信をもって活躍できます。
国からの補助を受けられるスクールもあるので、いくつか資料請求してお得に無理なく学習できそうなスクールを選ぶと良いでしょう。金額にかなりばらつきがあるので、しっかり検討してみてください。
費用もですが、通いやすい場所に位置するスクールを選びましょう。
介護職をしながら資格取得する
これから介護業界に飛び込む方は、資格取得のサポートしてくれる職場に就職するとよいでしょう。
介護施設や訪問介護事業所など、未経験でも応募できる所は沢山あります。
将来のために介護業界にシフトチェンジするかたも多いですよ。
未経験者には研修があり資格取得のサポートをしてくれる場合もあります。
面接の際に資格取得のサポートがあるのか、確認しましょう。
資格取得のサポートを前提として、求人を出している施設や事業所も多いです。
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職業訓練校や求職者支援制度を使って資格取得する
現在失業中、又は退職予定で訪問介護員になりたいと思っている方は無料で学びながら給付金を受け取れる「公共職業訓練校」や「求職者支援制度」を利用しましょう。
どちらの給付を受けるにも条件があるので、誰でもとは一概には言えません。
もしも給付を受ける条件を満たしており、タイミングよく応募できる訓練があった場合はラッキーです。
介護の資格取得訓練は比較的多くて、
初任者研修と実務研修の両方を取得できる場合もありますよ。
どちらもハローワークの窓口で確認できるので、まずは問い合わせてみてください。
【まとめ】訪問介護員は副業に最適!
訪問介護員は副業には最適なお仕事です。
人間関係のわずらわしさも少なく、比較的自由に働けるからです。
そのために、まずは勉強です。
介護職員初任者研修の取得を目指しましょう。
隙間時間に働ける副業としても魅力的な訪問介護員を目指してみてください。
おすすめは、介護職に飛び込んでの資格取得。
チャレンジしてみませんか?
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